
ゴルフでアプローチやバンカーショットを打つときによく耳にする「バンス」という言葉。ウェッジ選びや使い方に大きく関わる部分ですが、初心者には少し分かりにくいかもしれません。ここではバンスの意味や役割、選び方、使いこなしのコツをわかりやすく解説します。
バンスの定義とバンス角
「バンス(Bounce)」とは、ウェッジのソール(クラブの底)の出っ張り部分を指します。アドレス時にクラブを置いたとき、リーディングエッジ(刃の部分)よりソールが下がって地面に接する角度を「バンス角(バウンス角)」と呼びます。
- バンス角が大きい:ソールが大きく地面に当たりやすい(12°〜14°など)
- バンス角が小さい:ソールが薄く、刃が地面に近い(4°〜8°など)
バンスの役割
- ダフリを防ぐ
ソールが地面に跳ね返ることで、リーディングエッジが刺さりにくくなります。特に柔らかい芝や砂の上で効果的です。 - バンカーショットをやさしくする
砂に潜りすぎず、ソールが砂を滑ることで簡単にボールを出せます。 - ミスの許容度を上げる
少し手前を打っても、ソールが滑ってくれるので大きなミスになりにくいです。
バンス角の選び方
- 初心者・アプローチが苦手な人
→ **大きめのバンス(10〜14°)**がおすすめ。ソールが滑ってミスを減らせます。 - 上級者・芝が硬いコースをよく回る人
→ **小さめのバンス(4〜8°)**で繊細なショットがしやすくなります。 - バンカーが苦手な人
→ サンドウェッジは12°前後が安心。
バンスを活かした打ち方のコツ
- ソールを使う意識を持つ
→ 刃を刺すのではなく、少しオープンフェースにしてソールを滑らせるイメージ。 - 手元を突っ込みすぎない
→ ハンドファーストにしすぎるとバンスが使えず、刺さりやすくなります。 - 練習場ではマットより芝で
→ 実際の地面でソールの跳ね返りを体感すると感覚がつかみやすいです。
まとめ
バンスとは、ウェッジの「やさしさ」を決める重要な要素です。バンス角を理解し、自分のスイングやコース条件に合わせて選ぶことで、アプローチやバンカーショットが格段に安定します。クラブ選びの際にはロフト角だけでなく、バンス角にも注目してみましょう。